抜歯を余儀なくされた重症歯周病の患者さん8名(46歳~67歳、平均年齢55・6歳、男3,女5)、13部位に対して抜歯窩の治癒促進のために
骨髄幹細胞培養上清が使用されました。培養上清とともに使用された基材はβリン酸3カルシウム (βTCP)顆粒が5例、吸収性アテロ・コラ―ゲン・
スポンジが3例でした。
治療後6カ月の時点でCT、パノラマX線写真で骨の再生状態を評価したところ、優7例、良1例でした。
すべての症例でインプラントが使用されていました。再生骨量を下図にしめします。
写真は下顎臼歯部抜歯窩の治癒過程を示します。
治療後6ヶ月で治療後3,6,12,24カ月にレントゲン検査が行われ歯槽骨の再生状態が確認されました。
治療後6ヶ月で骨再生は完了し、その後吸収されることはありませんでした(上図)。局所的、全身的合併症は認められませんでした。