培養上清 治療事例

  • アトピー性皮膚炎

2014年に行われたアトピー性皮膚炎の患者さん5名(20歳〜60歳の女性または男性)2でアトピー国際基準で軽微から中等度)に対して8週間にわたって行われた臨床研究の結果をご紹介します。この研究では乳歯幹細胞培養上清の希釈液が使われています。
アトピー性皮膚炎症状を有する部位2か所の皮膚面に2×2cmの観察領域を定めて、色調などの肉眼的所見と掻痒感の変化を観察しました。
1か所には培養上清の希釈液を含有するジェルを塗布し(試験群、5か所)また別の1ヶ所(対照群、5か所)には保湿クリームのみが使用されました。
下図は代表症例1,2の皮膚発赤と掻痒感に対する治療効果をしめします。皮膚所見については、発赤が減少していますが、全体としてクリームと乳歯幹細胞培養上清ジェルの間に大きな差が見られませんでしたが、掻痒感においては大きな改善がみられました。

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎

また他の3例軽微例では治癒速度がはやまり、中等度例2例では症状が改善しました。
医師による皮膚所見の観察では、EASIスコア(Eczem Area and Severity Index)を用いて評価しました。
この基準は被験部位の皮膚症状のうち紅斑、浸潤、丘疹、掻痒痕、苔癬化を判断するものです。これに皮疹面積の割合(%)、皮疹スコア(12点満点)などを乗じてEASIスコア(72点満点)として評価しました。
その結果、全例で有効でした。

さらに患者自身の掻痒感評価をVAS(Visual Analogue Scale)を用いて評価したところ掻痒感が劇的に減少し患者満足度は高く維持されました。
これらの結果は、アトピー性皮膚炎に乳歯幹細胞の培養上清の希釈液が著明な効果を示すと同時に、現在広く用いられているステロイド軟こうに代わる新しい治療法になりうることを示しています。なお観察期間中に全身的、局所的副作用は見られませんでした。

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以下の臨床成績は国内外の学会あるいは国際誌に発表され高い評価を得て存続しています。
名古屋大学の上田実名誉教授の長年にわたる研究や臨床経験により立証されたエビデンスは SAISEIKEN独自のプロトコルにより厳格に管理・抽出された印の培養上清液のみ有効です。
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