さすが科学部の記者さんです。 質問は実に的確で、いよいよ培養上清治療とエクソソーム治療の本質にせまってきます。今回はシリーズのまとめですので少し難しくなりますが、最後までお読みください。 女性記者 　先生のお話ですと、FDAや厚労省は幹細胞治療にかなり厳しい評価をしているようですね。幹細胞治療の研究がはじまったころは、必要な数の幹細胞を点滴すれば脳梗塞や肝硬変が治ると考えていました。でもその後の研究で血栓形成や腫瘍化のリスクがあるとわかり、投与できる細胞数が限られ結果として十分な効果がえられなかったということなのですね。 せっかくiPS細胞が開発されて幹細胞がつくれるようになったのに、十分量の